子供のピアノ教室の選び方のポイントは?ピアノ教室の種類などを詳しく解説

子供にピアノを習わせたいとお考えの方も多いでしょう。子供が通うピアノ教室は、選ぶポイントを理解し、長くつづけられるところを選ぶことが大切です。この記事では、ピアノ教室の種類、通う教室を選ぶポイント、体験レッスンに行くときに確認する点をご紹介いたします。

ピアノ教室にはどんなタイプがあるの?

ピアノ教室

ピアノ教室は、大きくわけて大手ピアノ教室と個人ピアノ教室の2種類があります。ピアノ教室を選ぶなら、この2つのメリット・デメリットをしっかり理解する必要があります。納得できるピアノ教室を選ぶため、大手音楽教室と個人音楽教室の違いをまず把握しましょう。

大手ピアノ教室

特徴

音大を卒業してまず大手のピアノ教室に就職し、長い間勤務している方が多くいます。教え方の講習会などを開催し、わかりやすい教え方を追究している教室もあります。初めてピアノ教室に通わせる方は、大手ピアノ教室は踏み込みやすいでしょう。

メリット

大手ピアノ教室のメリットには下記が挙げられます。

先生のスキル(演奏技術や教え方など)に大きな差がない

しっかりとしたカリキュラム

発表会やコンクールがある

大手ピアノ教室の講師になるためには、講師採用試験に合格しなければいけません。この試験に合格して講師になった方は、ある程度知識を持っているといえるでしょう。また大手ピアノ教室は、教育プランがはっきりしています。発表会や試験などに向けて一生懸命練習をこなし、確実に実力が身に付くようになっています。さらに、「〇歳まで○○を習得する」ような目標を明確に示す教室もあります。目標がないまま練習するより、目標に向けて練習することで子供たちのモチベーションアップにもつながるでしょう。発表会やコンクールを設けている大手ピアノ教室も多いのが特徴です。個人のピアノ教室だと発表会がない場合がありますが、大手ピアノ教室は全国大会まで開催されるところもあります。

デメリット

大手ピアノ教室のデメリットは下記が挙げられます。

レッスン料が高くなりがち

レッスンが物足りなく感じる子もいる

大手ピアノ教室のデメリットは、個人ピアノ教室のよりレッスン料が高くなることです。レッスンで使う教材費もかさむので、想定外の出費になる可能性があります。事前にどのくらい費用がかかるのか把握しておくと安心です。また、大手ピアノ教室独自の教材に物足りなさを感じる場合もあります。多くの生徒が通う大手ピアノ教室は、みんなが理解しやすい教材を取り扱っているため、上手な子供は物足りなさを感じるかもしれません。

個人ピアノ教室

ピアノ教室

特徴

大手ピアノ教室でさまざまな経験を積み、実力が付いた方が個人でピアノを教える教室を開くケースが多いようです。また、個人でピアノの演奏会を開いている方が空き時間にピアノを教えていたり、学校の音楽の先生と掛け持ちしていたりする方もいます。ピアノに対して熱量が高めの方が多く、大手にはない楽しいレッスンを開いて生徒を楽しませています。

メリット

個人ピアノ教室のメリットは下記が挙げられます。

生徒ひとりひとりのペースでレッスンが進んでいく

大手ピアノ教室に比べ、レッスン料が低い

レッスンを休んでも振り替えてくれる場合がある

個人ピアノ教室では、生徒それぞれのペースでレッスンを進められるので、「難しくて弾けない」「簡単すぎて物足りない」と考える生徒も減るでしょう。レッスン料も大手より低くなる場合が多いので、レッスン料を抑えたい方は個人ピアノ教室がおすすめです。

デメリット

個人ピアノ教室のデメリットは下記です。

先生の演奏力が必ず高いわけではない

どんな教室なのか把握しにくい

個人ピアノ教室を開くとき試験や資格は必要とされないため、先生の持つスキルが高いとは限りません。またピアノ教室を探す際、ホームページを参考にする場合もあるでしょう。個人ピアノ教室は、ホームページを設けていないところも少なからずあるため、料金や指導方針、どんな先生がいるかなどを把握しにくい点がデメリットといえます。

体験レッスンで確認する点

ピアノ教室を選ぶ際、体験レッスンに行って実際にレッスンを受けてみるのもおすすめです。体験レッスンで見るべき点をご紹介いたします。

先生の性格

先生がどんな人なのか確認するのは大切です。自分の子供を任せられるくらい信頼できるのか、子供に気持ちに寄り添ってくれるかなどを確認しましょう。ピアノの上達を目指して教室に通ってもらうのですから、高い演奏技術を持った先生がいる教室にするのも大切です。

子供の様子

体験レッスンでの子供の様子も見ておきましょう。集中力が長くない子供がつづけるために、楽しんでくれなければいけません。「またピアノ教室行きたい」と言うくらい工夫された楽しいレッスンなら安心です。

子供のピアノ教室の選び方

子供のピアノ教室を選ぶ際のポイントをご紹介いたします。

指導方針

先生によってピアノの指導方針は若干違います。厳しい教え方の方や楽しいレッスンを提供してくれる方もいるので、ピアノ教室に通わせている理由を明確にしてそれに合った先生を選ぶようにしましょう。子供が楽しく続けるには、厳しすぎる先生だと合わない可能性もあります。ただ多少スパルタでも、将来音楽関係の学校に通わせたい目的であれば合っているのかもしれません。

通いやすいかどうか

何でも言えますが、継続が上達へのカギです。自宅から通いやすいピアノ教室を選ぶのも、継続するために大切といえます。まだ子供が小さいうちは、お家の方が付き添ってレッスンを受けるケースが多いですが、ある程度しっかりしてくるとレッスンを子供1人で受けるケースも多くなってきます。遠すぎるピアノ教室を選んだ場合、送り迎えが大変だったり、子供1人で通うのも難しかったりするため、通いやすさも重視して選びましょう。

自宅練習へのサポート

ピアノが上手になるためには、自宅での練習も必要です。自宅ではお家の方が練習相手になりますが、ピアノの経験がなければ教え方もわかりません。仕事が忙しくてなかなか練習を見てあげられない場合もあるので、ピアノ教室の先生が自宅での練習についてアドバイスしてくれるかもチェックしましょう。先生によっては、子供が進んで自宅練習に取り組めるようにごほうびのシールやスタンプなどの工夫をしている方もいます。ピアノの教え方がわからないお家の方は、どんな自宅練習へのサポートがあるかを事前に確認すると安心です。

費用やレッスンの回数

ピアノ教室に通う際、費用やレッスンの回数を確認するのも重要です。ホームページには、月謝の記載しかない場合が多いですが、入会金、教材費、先生の指名料、予約キャンセル料などが発生する教室もあるので、事前にしっかり確認しましょう。また、月にどのくらいレッスンがあるか把握しておけば、1か月の予定も立てやすくなります。

発表会の有無

大手ピアノ教室であれば、発表会やコンクールが定期的に開かれています。ただ、個人ピアノ教室だと発表会やコンクールがない場合がありますので、練習の成果を発表会やコンクールで見たいとお考えの方は注意が必要です。また、発表会の間際になって焦らないために、発表会やコンクールはいつあるのか、追加料金はかかるのかを事前に確認しましょう。

個人のピアノ教室の場合、発表会がない教室もあります。

まとめ

ピアノ教室

大手ピアノ教室と個人ピアノ教室のメリット・デメリットをしっかり理解して、子供のピアノ教室を選ぶ必要があります。また、直接見てみないとわからないこともあるので、体験レッスンに行ってみてどんな先生かを確認するのもおすすめです。先生の性格や子供との相性から、楽しんで通ってくれるピアノ教室を選びましょう。